Sonion製の静電型ドライバーとBAドライバー、Knowles製BAドライバーを組み合わせることで各帯域の表現力を向上
RONINは、正確な音描写で高い評価を受けた「KATANA」のサウンドシグネチャーを踏襲した、Noble Audioの最新フラグシップモデルです。“Wizard”ことジョン・モールトン博士が、ドライバー選定やチューニング、クロスオーバーを1から見直すことで、全帯域のディテール表現を飛躍的に向上させつつも、新たに力強く、解像感やスピード感に優れた低域を実現しました。搭載するドライバーには、クリアーで耳触りが非常に滑らかな高域・超高域特性を持つ4基の静電型ドライバー、繊細で生々しさを感じさせる中域・高域特性を持つ4基のKnowles製BAドライバー、力強く過渡応答に優れた低域・超低域特性を持つ4基のSonion製BAドライバーをそれぞれ採用しています。
RONINは搭載する各ドライバーの長所を最大限引き出し、どのような音楽であっても濁りを感じさせない、極めてピュアで正確な音再現が可能です。
「静電型ドライバー」とは?
静電型ドライバーは従来のダイナミックドライバーやBAドライバーとは全く異なり、静電気の力を使って超薄膜・超軽量の薄膜を振動させる動作原理を用いたトランスデューサーです。一般的には、2つの導電性金属グリッドの間に(導電性材料で被覆された)薄膜を配置した構造になっており、薄膜はグリッドに対して高いDC電位に保たれます。オーディオ信号はグリッド間に印加され、この結果、薄膜が音響信号に応答して動いて音が形成される仕組みです。従来の静電型ドライバーは、高い電圧を確保するための専用アンプが必要であったほか、軽量・小型化が難しく、イヤホンのシェルに収納することが困難でしたが、Sonion製の静電型ドライバーは、専用の昇圧用トランスを搭載することで、小型化に成功しました。また、トランスを用いることで、従来のイヤホン・ヘッドホン用のアンプ回路でもドライバーを駆動することが可能になりました。
BAドライバーとは?
BAドライバーは、一般にイヤホンやヘッドホン製品において採用されているダイナミック型ドライバーとは異なり、電気信号を用いて小さな筺体の内部にある2つのマグネット間に配置された小さなリードを振動させることにより音波を発生させる構造です。リードの動きは非常に硬いアルミ製の振動板に伝わりますが、この振動板はオーディオバンド内で共鳴することなく、信号を変換することを可能としています。こうした構造的な利点により、小型かつ軽量な設計が可能となっています。Sonion製ドライバーを採用
デンマークで創業されたSonion社は、補聴器用部品の世界的なリーディングカンパニーへと成長した後、現在はその技術力・信頼性の高さから、様々なイヤホン・ヘッドホンメーカーの部品として採用されています。Knowles製BAドライバーを採用
Noble AudioのUniversal Fit製品は多くのラインナップにおいて米Knowles Corporationのバランスドアーマチュア(BA)ドライバーを採用しています。65年以上の実績を持つ同社はイリノイ州のアイタスカにあり、現在はヨーロッパ、アジア、北米のデザインセンターを始め、世界37ヶ所に従業員10,000人以上を抱える小型マイクおよびレシーバーのグローバル・サプライヤー企業となっています。1954年に世界初の補聴器用の極小マイクとレシーバーを開発して以来、BAドライバーの多くの特許を保有する企業としても知られています。BAドライバーは同社の創業者であるHugh Knowles氏によって発明され、以来同社はBAドライバーの基本特許を有するほか、設計および生産において50年以上の経験を有してきました。同社は市場の聴覚健康機器の70%のシェアをもち、プロフェッショナルオーディオ、コンシューマーオーディオ問わず広く同社のBAドライバーが使用されるなど、革新的なBAドライバー製品を提供し続けるグローバル・リーダー的存在として、BAドライバーにおける世界最大のサプライヤーとなっています。また、同社のBAドライバーは、生産工場で個々に調整し試験されたのち出荷されるなど、品質が安定していることも特長です。
青い輝きを放つ、重厚なデザインのハウジング
RONINのハウジングには、Nobleが製造した複合樹脂素材を精密機械加工したものを採用しています。このハウジングにはNoble Audioのイメージカラーでもあるブルー・シルバー・ブラックの3色が複雑に混ざり合った模様が描かれており、ブルーの部分は日本刀の刀身を思わせる金属光沢を備えています。※ フェイスプレートの模様は左右を含め1つずつ異なり、お手元にお届けする製品は本ページの製品画像と異なる模様となります。模様を理由とする返品・交換はお受けいたしませんので、ご理解の上お買い求めください
Eletech製の特製バランスケーブルが付属
RONINの付属ケーブルには、シンガポールで2019年に設立された新進気鋭のケーブルメーカー、Eletech(Element Technology社)製のものを採用しています。このケーブルはRONINと組み合わせることを前提に音質のチューニングとデザインがされた特別なものです。ケーブル導体には「銀メッキ銅」と「ハイブリッド導体(金メッキOCC銅+純銅)」を採用し、損失のないピュアな信号伝送を実現するため、ケーブルには7芯シールド構造を、芯線には二重撚り構造を採用しています。
プラグは4.4mmバランス端子、イヤホン側コネクターは2Pin(0.78mm)埋め込み型となっております。
(※3.5mmプラグのケーブルは付属しておりません)