OAE2

OAE2

【Feel your music in a new way】
レコーディングスタジオに身を置いているかのようなリスニング体験を提供
独自開発のFSFMテクノロジー搭載オープン型モニターヘッドホン

『OAE2』(オーエーイーツー)は、数々の革新的なヘッドホンを開発し続けてきたAxel Grellの設計哲学である「可能な限り自然で正確な音を実現すること」を体現するべく、独自開発のFSFMテクノロジーを採用したオープン型モニターヘッドホンです。


<ご注意>
●本製品のパッケージは輸送時本体保護用の簡易パッケージとなり、箱の軽微な潰れや破損等のパッケージを理由とした製品交換や返品はお受けできません。


 

【Feel your music in a new way】新設計のオープン型モニターヘッドホン

『OAE2』は、業界有数のドイツオーディオメーカーにて革新的なヘッドホンを開発し続けてきたAxel Grellが、2023年にドイツで設立した自身のオーディオブランド「Grell Audio」にて開発したオープン型モニターヘッドホンです。Axelの設計哲学である「可能な限り自然で正確な音を実現すること」を体現するべく広範なテストと反復を重視し、リスニング体験を損なう歪みや色付けを排除することに注力しています。
 

【プロダクトストーリー】レコーディングスタジオそのものに身を置いているかのようなリスニング体験を

OAE2は、細部への深いこだわりを持ってドイツで設計、開発、製造されました。あらゆる側面が過酷な使用に耐えるよう作り込まれており、最高水準のリスニング体験をお届けします。既存のコンセプトを単に改良するのではなく、Grellはまったく新しいアプローチを採用しています。OAE2は、意図的にオープンバック型ヘッドホンの中でも極めて豊かな低音域の再生を実現しています。最初は意外に感じるかもしれませんが、これはコンサートホールやレコーディングスタジオで実際に音が感じられる状態により近いものです。満足のいく低音再生を実現できるオープンバック型ヘッドホンが極めて少ないのは偶然ではありません。それは、技術的に極めて困難な課題だからです。OAE2では、正確かつ制御された低音域に向けて飛躍的な進歩を遂げ、あらゆる要求に応えるのに十分なヘッドルームを確保しました。高音域においても、従来の常識を打ち破りました。従来のヘッドホン設計では、耳が音を自然に整える作用を迂回し、音が直接外耳道へと放射されます。その結果、現実の鼓膜では決して起こり得ない周波数のディップやピークが生じます。この音色の歪みは、しばしば「ディテールの豊かさ」と誤解されがちです。OAE2の「フロントサイド・サウンドフィールド・モジュレーション(FSFM)」、すなわちトランスデューサーを前方へ傾斜させて配置する設計により、私たちが知る自然な音の伝播が再現されます。Grellの目標は、まるでレコーディングスタジオそのものに身を置いているかのようなリスニング体験を創り出すことです。OAE2は、真に正確な高周波再生という理想に一歩近づきました。人工的な要素を一切加えず、何も省略しません。ニュートラルで、自然で、誠実なサウンドです。OAE2は単なるヘッドホンを超えています。これは、技術的な思考から感情的な体験へと、新たな領域への飛躍を象徴しています。聴くことから感じるへ。まさに本来あるべき姿へと。
Axel Grellとそのチームは、数十年にわたりヘッドホン業界を牽引し、世界最高峰のヘッドホンの開発において重要な役割を果たしてきました。それらの製品は、ハイパフォーマンスオーディオの可能性を幾度となく再定義してきました。今こそ、新たな基準を打ち立てる時です。OAE2は、ヘッドホンデザインの未来への次のステップです。
[Feel your music in a new way] 音楽が本来持つべき真の音色を発見してください。
 


 

革新的な「フロントサイド・サウンドフィールド・モジュレーション(FSFM)」技術

OAE2のサウンドは、耳の鼓膜に直接音を当てるのではなく、リスナー個々の耳の形状によって決まります。その理由は、革新的な独自開発の「フロントサイド・サウンドフィールド・モジュレーション(FSFM)」テクノロジーにあります。この技術は、数十年にわたる経験を持つAxel Grellによって開発され、中高域の微細なニュアンスを自然かつ詳細に聞き取れるようにします。さらに、ハノーバー・ライプニッツ大学の通信技術研究所(IKT)と連携し、連邦経済・エネルギー省の支援を受けながら、音の入射角が耳の形状によって周波数特性にどのような影響を与えるかを研究し続けています。ヘッドホン開発には、音響に影響を与える素材の研究が不可欠です。この研究から、全く新しいダンピング構造が生まれました。これにより、共振周波数は従来のダイナミック型ヘッドホンの70Hzに対し、40Hzまで低減。これが、こだわりのあるリスナーにとってより力強い低音域再生を可能にします。
 

<FSFM:フロントサイド・サウンドフィールド・モジュレーション>

OAE2に採用されている「フロントサイド・サウンドフィールド・モジュレーション(FSFM)」は、Axelが独自に開発したテクノロジーです。数十年にわたる経験に基づき開発したこの技術により、中音域および高音域の微細なニュアンスが、自然かつ詳細な明瞭さで聴き取れるようになります。コンサートや会話の場、あるいは自宅でステレオスピーカーシステムを聴く際、私たちは音を正面から聞いています。音が横から聞こえてくると、私たちは本能的に頭を向け、再び音が正面から聞こえるようにします。これは私たちの聴覚の働きに合致しており、音を正確かつ歪みなく知覚することを可能にしています。従来のヘッドホンでは、トランスデューサーが左右から直接音が届くように配置されています。これにより、耳のすぐ横に音場が形成されます。その結果、音は耳に届くまでに歪みが生じ、外耳介による意図された音の成形が失われてしまいます。ヘッドホン向けの新しい新音響コンセプトである「grell acoustic」では、イヤーカップごとに1つずつ、計2つのトランスデューサーを耳の正面に斜めに配置しています。これらは、あたかも私たちの正面にある音源から音が発せられているかのように音波を放射します。人間の耳は、前方からの音を最適に処理するように設計されています。「フロントサイド・サウンドフィールド・モジュレーション(FSFM)」技術を用いて聴く際、個々の耳の形状が活用され、鼓膜に届く周波数特性が調整されます。これにより、ヘッドホンを使用しても、可能な限り自然な音として音を感知することが可能になります。
 

 
 

全周波数帯域で音を最も純粋な形で届けるサウンド、40mmバイオセルロース振動板採用

OAE2は、音を最も純粋な形で届けます。全周波数帯域にわたる自然な音のバランスは、すべての音響部品を慎重に選び、微調整することで実現しました。耳の自然な形状とフロントサイドのトランスデューサーの相互作用により、疲れにくく、かつ非常に詳細な中高域再生を実現します。微細なニュアンスが聞き取れ、中域はクリアに保たれます。バランスの取れた中域と広がりのある音場により、あらゆるディテールが聞こえます。低音再生は、低周波数を聞くだけでなく、心理音響効果によって物理的なインパクトを感じさせます。ハウジングの大きな開放的な音響面が、OAE2に広々とした空気感を与えます。OAE2の技術的な核心は、トランスデューサーとバッフルです。
 

<トランスデューサー>

従来のヘッドホンとは異なり、OAE2はバッフルに対して角度を付けて配置されたトランスデューサーを採用しています。40mmの振動板はバイオセルロース製のコーンを使用し、特に大きな放射面と十分な振幅を実現。これにより、繊細な高音と力強い低音の完璧なバランスが得られます。
 
 

<バッフル>

バッフルはトランスデューサーの周囲部分です。多くのヘッドホンでは、構造上の理由で大きな反射面が組み込まれ、音を歪ませます。OAE2のバッフルは同等製品の約2倍の開放面積を持ち、ドイツ製精密ステンレスメッシュで覆われています。このメッシュは音響インピーダンスを正確に定義し、低音と高音の優れたバランスを提供します。
 
 

<ハウジング>

高品質ポリアミド製の支持構造が音響部品をしっかり固定し、不要な振動を抑えます。構造は開口率60%の穿孔スチールシートで覆われ、バッフルとトランスデューサーを保護しつつ共振を防ぎます。
 


 

人間工学的に最適化された快適性

OAE2は、さまざまな頭の形に合わせて人間工学的に最適化されています。伸縮式スライダーは、大きな頭にも小さな頭にもスムーズに調整可能です。締め付け力は、圧迫感を与えずにしっかりとフィットするように調整されています。ヘッドバンドとイヤーパッドは頭に柔軟にフィットし、広く大きな接触面により、長時間のリスニングでも優れた快適性を提供します。
 

<イヤーパッド>

イヤーパッドは音響特性を定義したフォームに高級ベロアを張り付けて製造。音響要素として共振を防ぎ、全体の音のバランスを改善します。OAE2では、トランスデューサーがイヤーパッド内にまで延び、極端な前方配置を可能にしています。
 
 

<ヘッドバンド>

ヘッドパッドは通気性のあるベロアと高品質メモリーフォームで構成されています。柔軟なポリマーとスチール板バネの組み合わせで、締め付け力を正確に定義。ヘッドバンド内部にはダイキャスト亜鉛製スライダーが2つあり、サイズ調整が可能です。ヨークと接続し、イヤーカップを保持しながらジョイントが回転可能です。
 


 

使いやすいコネクターとケーブル、堅牢なキャリングケース

OAE2はヘッドホン両側に4極2.5mmソケットを備え、左か右の片側接続、または両側接続(※)が可能です。ケーブルは、超極細の銀メッキOFC銅線4本で構成され、最適な信号伝送を実現。マイクロフォニックノイズが少なく、取り扱いやすい設計です。3.5mmコネクターとスクリューロック式6.35mm変換アダプター付きケーブル1本、バランス接続用4.4mmケーブル1本が付属します。そして持ち運び用として、スタイリッシュ且つ堅牢なレザーキャリングケースが付属します。
(※)両側接続用のケーブルは別売です。



 

技術的でシンプルかつ調和の取れたデザイン

Grellのブランドデザイン哲学は、技術的でシンプルかつ調和の取れたデザイン言語に基づいています。OAE2では、人間工学と音響の原理が融合しています。繊細な要素(スライダーやヨーク)と、よりしっかりした要素(ヘッドパッド、イヤーカップ、イヤーパッド)のコントラストが、その特徴を際立たせます。整った曲線と丸みを帯びた形状が、調和のある印象を生み出します。
 





【about Axel Grell】
Axel Grell(アクセル・グレル)は、著名なオーディオエンジニア兼ヘッドホンデザイナーである。ドイツで生まれ、ハノーファー近郊で育つ。12歳の時に初めてスピーカーを自作。中等学校を卒業後、最初は歴史学と社会学を学んだが、その後電気工学と音響学に転向。在学中、フロント・オブ・ハウス・ミキサーとしてサウンドデザインの経験を積む。こうした実践的なオーディオ作業と技術的な訓練の融合が、後のヘッドホン設計におけるキャリアの強固な基盤となる。1991年にゼンハイザーに入社し、ヘッドホン設計における革新的なアプローチで瞬く間にその名を知られるようになる。数十年にわたるキャリアを通じて、Axelはオーディオ業界、特にプレミアムヘッドホンの開発において中心的な存在となった。その後独立し、2019年に設立したエンジニアリング企業「grellaudio consulting」にてオーディオ業界の著名企業向けにヘッドホンを開発。そして2023年に自身のブランドである「Grell Audio」を設立し、オーディオ業界のベテラン専門家からなる小規模なチームと共に、革新的な音響コンセプトと卓越した製造品質を備えたプレミアムヘッドホンを開発しています。
 






 
 

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品名 OAE2
カラー Black
構造 オープンバック型オーバーイヤーヘッドホン
駆動方式 ダイナミック型
振動板 40mmバイオセルロース振動板
インピーダンス 38Ω
周波数特性 6 – 46,000Hz
※12 - 34,000 Hz(偏差-3dB)、6 – 46,000Hz(偏差-10dB)
音圧レベル 100dB @ 1KHz/1VRMS
最大連続入力電力 500mW(IEC 60268-7準拠)
全高調波歪率 0.05% @ 1KHz/100dB
音響特性 前方指向性音量・拡散場補正
独自技術 フロントサイド・サウンドフィールド・モジュレーション(FSFM)
ヘッドバンド締付力 2.5N
重量 約378g(ケーブル含まず)
ケーブル
ヘッドホンジャック
プラグ
ケーブル:約1.8m OAE2ケーブル
線材:ケブラー補強入り4芯銀メッキOFC銅
ヘッドホンジャック:2.5mm4極
プラグ:3.5mm(ストレート)、4.4mmバランス(ストレート)
付属品 OAE2ケーブル(3.5mm)、OAE2ケーブル(4.4mmバランス)、
3.5mm to 6.35mm変換スクリューロック式アダプター、レザーキャリングケース
保証期間 1年
*本製品の保証期間はご購入日から起算です。領収書・納品書・レシート(日付け記載)等を必ず一緒に保管しておいてください。
*梱包は輸送時本体保護用の簡易パッケージとなり、箱の軽微な潰れや破損等のパッケージを理由とした製品交換や返品はお受けできません。
*性能・品質向上のため、画像・仕様は予告なく変更されることがあります。
*上記仕様は2026年6月現在の情報に基づきます。

 

 
<ご注意>
●本製品のパッケージは輸送時本体保護用の簡易パッケージとなり、箱の軽微な潰れや破損等のパッケージを理由とした製品交換や返品はお受けできません。
 
 



 
■ Sound & Recording
ドライバーを斜め前に配置!? スピーカーのような“前方定位”を再現するモニターヘッドホンGrell Audio OAE2を雨良 Amalaがレビュー。制作インタビューも掲載


■ Sandal Audio
Grell Audio OAE2 ヘッドホンの試聴レビュー


■ Rock oN Company
Rock oN Power Push Products:8月ヘッドフォン


■ PHILE WEB
名エンジニアが思い描いた“自然な音”がそこにある。Grell Audioのヘッドホン「OAE2」を聴く


■ ららまろ ちゃんねる
元ゼンハイザーの伝説エンジニアが本気で作った、開放型では完璧に近いヘッドホン「Grell Audio OAE2」
 


■ カジェログ(かじかじ)|元イヤホン専門店スタッフ
【まるでスピーカー】元ゼンハイザーの名エンジニアが作った前方定位ヘッドホン Grell Audio OAE2 を試す
 


■ 作曲家・和田貴史の庭
Grell Audio OAE2 開放型ヘッドホン
 


■ SynthSonic
【Grell Audio OAE2レビュー】元Sennheiserのチーフエンジニア渾身の「レコーディングスタジオに身を置いているかのような」リスニング体験


■ e☆イヤホン
【HD650の設計者】レジェンドが作った理想のヘッドホン「Grell Audio OAE2」が凄すぎる!
 


■ Music TO GO!
アクセル・グレル氏の理想の結実「Grell Audio OAE2」レビュー


■ AV Watch
伝説的エンジニアの夢がカタチに、Grell Audio「OAE2」を聴く。自然な定位“FSFM”の効果は!?


■ 野村ケンジのノムケンLabチャンネル
ゼンハイザーの名機を手掛けたアクセル・グレル渾身の有線ヘッドホンは独自の前方定位が魅力-ノムケンLabチャンネル#134
 

 
OAE2を実際にご活用頂いている音のプロフェッショナルの方々にコメントを頂きました。


※順不同・敬称略
 

成田 勤(作編曲家)

制作やリスニングにじっくり使用させていただきましたが、音色・音場ともにとてもバランスが良かったです!
充分な量がありつつ見やすい低音、情報量が多く音色もスムーズな中音、滑らかに伸びる高音と、
高い解像度を持ったニュートラルなサウンドといった印象で、長時間視聴していても疲れなかったです。
余談ですが、以前所有していたゼンハイザーのHD650や視聴したHD800のいいとこ取りをしつつ進化したような印象もあって、
聴いていて少しニヤリとしてしまいました。
普段制作でヘッドフォンを使用する際は、スピーカーとヘッドフォンの定位感の差を埋めていくイメージで使っていたのですが、
この機種ですとスピーカーとの差がとても少なく、とてもスムーズに切り替えができました。
手持ちのヘッドフォンと聴き比べもしてみましたが、この機種がサウンド・定位感ともに自分のモニタースピーカーに最も近い印象です。
制作・ミックス・マスタリング通して非常に優秀だと思います。
特に聴き疲れしにくいサウンドですので、長時間使うことの多い作編曲にとても合うヘッドフォンだと思いました!
少し10kHz付近が控えめなのが良さにもつながっていると思いつつ、もう少し欲しいタイミングもあったのが気になりましたが、こちらは慣れの範囲かなと…!
もしくはその辺りが強めの機種と切り替えれば完璧かなと思いました。

martin nagano (music producer)

Grell Audioの『OAE2』を手にして最初に感じたのは、「デザインがとにかくかっこいい!」ということ。開封した瞬間から所有する喜びを感じられる仕上がりで、自然と期待感が高まりました。
 
近年は各メーカーから開放型ヘッドフォンが数多く登場しています。その背景には、より自然で空気感のあるサウンドを求めるユーザーが増えていることがあるのでしょう。
本来であれば、スピーカーを理想的な環境で鳴らすのがベストですが、住宅事情などを考えるとそれが難しいケースも少なくありません。そんな環境でもできる限り自然で正確な音を楽しめる開放型ヘッドフォンはとても魅力的な選択肢だと感じています。
OAE2で特に印象的だったのはバッフルに対して角度を付けて配置されたトランスデューサーです。この設計思想は非常にユニークで「音は前方から聴こえるもの」というスピーカーリスニングの考え方をヘッドフォンに取り入れたアプローチです。
実際に試聴してみると、音像が自然に前方へ展開しヘッドフォンで頭の中で鳴るような感覚が大きく軽減されて音場の広がりと定位も非常に明瞭で各楽器やボーカルの位置関係が把握しやすく各帯域のバランスや細かなニュアンスまでしっかりと確認できます。モニター用途として求められる分析能力の高さは素晴らしいです。
さらに、エージングが進むにつれて音の立体感や空間表現がより豊かになり音をチェックするだけでなく音楽そのものに没入できる楽しさも増していきました。高い解像度と自然な音場表現を両立しているため長時間のリスニングでも心地よく音楽に浸ることができます。
モニターヘッドフォンとしての正確性と、リスニングヘッドフォンとしての音楽性を高いレベルで両立した『OAE2』。音を「チェックする」ためだけではなく「音楽を楽しむ」ための一台としてお薦めできる非常に完成度の高いヘッドフォンです。


 

 

マルチアーティスト、サラ・オレインが聴くGrell Audio OAE2「こんな体験、ヘッドホンでは味わったことがない!ORGANICなひととき」

 


 
ブランド:Grell Audio
製品名:OAE2

仕事柄長時間音楽を聴くため、オープンバック型ヘッドホンは耳も頭も疲れにくく快適で元々大好き。どうしてもヘッドホンをして電子ピアノを弾かないといけない時も圧迫感がないので欠かせない。OAE2の魅力の一つが「レコーディングスタジオのようなリスニング体験」とのことで、丁度新しいアルバムの制作時期だったため、スタジオ外のミックスチェックの際に使用するのが楽しみでした。スタジオで聴いたばかりのトラックをiPadにシンプルなDACを繋げて聞いてみると、その「正確さ」にびっくり。
 
スタジオの豪華なサウンドシステムは誰もが味わえないため、勿体無いと思いつつ(!)、スタジオでもヘッドホンで音源を確認しています。ミックスの際はさらに携帯をはじめ、色々なデバイスを通じて何度も聴き比べてはバランス調整。そんな中、OAE2で視聴した時の抜け感といい、音場のスーパーワイドさに驚くばかり。そういう意味では確かにまるで立派なスピーカーで聴く感覚に近い。しかし、不思議な違和感を感じました。

 
 
 



私はそれぞれの楽器や人物が「見える」ミックスが好みです。それは編成が厚ければ厚いほどもちろん難しいですが、人数が多くてもそれぞれのパートを分ける「間」を生かしたい。メインのヴォーカルや楽器もマスキングされないように気をつけています。今回はスティーヴィー・ワンダーの「I Wish」やスペイン語圏のメガヒット、メカーノの「Hijo de la Luna」(月の息子)をカヴァーさせて頂き、原曲を意識しつつ、さらに厚みがある編曲に仕上げました。スリーピースに加え、ホルンセクション、オルガン、ローズピアノ、チェンバロ、アコーディオン、パーカッション、カリンバとシンセ。どちらの曲もけして歌い上げるメインヴォーカルではなく、バンドに埋もれない工夫の一つとしてリバーブを抑えめに。OAE2は不思議なことに、広がりもありつつ、近さもある。はっきりミュージシャンが見え、ヴォーカルのリバーブもちゃんと聞こえるところが本当に嬉しい。「I Wish」のアイコニックなベースリフをアコースティックで表現しましたが、低音もしっかり聞こえて厚みがあったのはオープンヘッドホンでは意外で感動しました。
 
人間の声は特に私は「近さ」を好みます。ライブハウス、距離が近いステージ。ほぼマイクを通さない素の音。リバーブ感も好きなので、教会で聞くミサなども心地良い。なるべく「ナチュラル」な声を聴きたい。そのせいか、アルバムを作る時、歌やソロヴァイオリンをとにかく距離感を大事にしています。ある意味、ライブでも得られない距離の近さを望む。それは、ヘッドホン・イヤホンが表現できるある意味非現実的な音かもしれないが、距離が近くて生々しい音、プレイヤー・歌い手として感じる音を掴める。ライブでも聞こえない、小さなブレスやリップノイズ、見えないヴァイオリンの松脂が飛ぶ瞬間など、ちょっとdirtyで生っぽい、人間味が感じられる不完全さが好きです。OAE2は私にとってとても自然でオーガニックな音を表現しています。
 
Qobuzのオーディオパートナープレイリストでおすすめに出てきたThe Manhattan Transferの「神のみぞ知る」を試聴。これぞ管弦楽団の音場の広さとヴォーカルハーモニー、ソプラノ・アルト・テノール・ベースそれぞれのパートのクリアさが体験できる。低音をしっくり感じつつ、ハイのグロッケンやピッコロが鋭い。生に勝る体験はないと思っていますが、音だけでいうならホールの座り位置によってはOAE2を通じて聞いた方が迫力があるかもしれない。映画が話題になってるマイケル・ジャクソン。「Stranger in Moscow」のような懐かしいヒットを聞いても、左から右へとパンするイントロのパーカッションだけでも音場の広さを体験できる。そしてどセンターに立つMJのあの存在感。快感でしかない。
 

 



恣意と言えば、「ナチュラル」さが売りなだけに、茶色のようなナチュラルトーンの展開が今後あったら個人的には嬉しい。
 
ヘッドホンならではの「近い」非現実的とも言えるクリアさがありつつ、スタジオスピーカーで聴く広さも感じられる。なんとも不思議かつすぐ慣れてしまう心地よさ。

 

 

プロフィール




Sarah Àlainn サラ・オレイン

オーストラリア出身。ヴォーカリスト、ヴァイオリニスト、マルチプレイヤー、作詞作曲家、コ ピーライター、翻訳家、テレビ・ラジオパーソナリティー。英語、日本語、イタリア語、ラテン語 を操るマルチリンガル。4オクターブの声域。音が色で見える共感覚者。
 
世界の大学成績優秀者上位15%のみ入会が許されるゴールデン・キー国際名誉協会員に選出。世界で25名の学生が選ばれる東京大学留学生プログラムでオーストラリア代表として留学。在学中に、ゲームソフト『ゼノブレイド』エンディングテーマ曲「Beyond the Sky」でヴォーカリストとしてデビュー。2012年、ユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。
 
グラミー賞16度受賞の音楽プロデューサー、デイヴィッド・フォスターのディズニー特別記念アルバム『We Love Disney』に参加。アンドレア・ボチェッリ、ルドヴィコ・エイナウディ、ウィーン 少年合唱団などと共演。アニメ映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』の日本語版・英語版両主題歌を歌唱。同作では声優にも初挑戦。NHK大河ドラマ『西郷どん』では劇中歌を歌唱。テレビアニメ『約束のネバーランド』で歌唱した劇伴曲「イザベラの唄」は再生数5,000万回を超える。2015年上皇上皇后両陛下の御前で国歌独唱。
 
NHK『おとなの基礎英語』に出演。NHK夜ドラで女優デビューを果たす。NHKワールド 『KABUKI KOOL』では片岡愛之助とナビゲーターを担当。2019年イタリア・ミラノのヴェルディ劇場にてヨーロッパデビューコンサートを果たす。国内外のソロコンサートの脚本、舞台演出をトータルで手がけている。
 
TOKYO FM、FM OSAKA『Peace of Mind~土曜の朝のサラ・オレイン』は2025年で10周年を迎える。セルフプロデュースのNEWアルバム『ISEKAI - Anime & Video Game Muse』を始め、全アルバムクラシック・チャート1位を獲得。
 
公式WEBサイト:https://www.sarahalainn.net/
© 2026 Sarah Àlainn

 






 

※製品の仕様・付属品は予告なく変更する場合があります。
予めご了承下さい。

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